もしも突然、仕事で海外に行くことになったら? ~オランダ編~
グローバル化が進み、海外進出している日系企業が増えています。
みなさんの会社はどうですか?
突然海外に行くことになっても平気なように、このコラムをぜひ参考にしてください!
~目次~
1.オランダに数週間派遣
2.オランダに駐在派遣
3.ビザ免除渡航
4.おわりに
1.オランダに数週間派遣
事業立ち上げ等で短期滞在することになった場合
{必要なもの}
・短期滞在用シェンゲンビザ
・往復の航空券
・パスポート
・十分な資金
〇短期滞在用シェンゲンビザとは?
90日間以下の滞在の場合、このビザが必要になります。申請料金は約7800円(1ユーロ=130円換算)。円で支払う場合は現金払いで、クレジットカード(ユーロ)支払いも可能です。
※シェンゲンビザについてもっと詳しく…
このビザを所有していると、シェンゲン協定加盟国(ヨーロッパ)の26ヵ国間の移動で出入国審査が免除されます。例えば、日本からフランス⇒オランダ⇒ドイツと移動する場合は、フランス入国時に入国審査を、ドイツで出国審査を行うだけで済みます。シェンゲン協定で滞在できるのは、「あらゆる180日の期間内で最大90日間」と決まっているので過去180日以内にシェンゲン協定加盟国に訪れている人は、90日よりも期間が短くなります。
(参照元:https://www.orandatowatashi.nl/ryokou-kyojuu/visa/schengen)
〇往復の航空券
乗り換え地での滞在時間を引くと、乗車時間は大体13~20時間程度。価格は約13万円~。
〇パスポート
シェンゲン領域国からの出国予定日から3ヵ月以上残っており、かつ、10年以内に発行されたパスポートであること。
2.オランダに駐在派遣
90日以上滞在予定の場合、滞在許可は必要ですがオランダに渡航するための長期滞在ビザ(仮滞在許可/MVV)は必要ありません。
{必要なもの}
・滞在許可
・往復の航空券
・パスポート
・十分な資金
〇滞在許可の申請
“90日以上滞在する予定の方については、オランダ入国日から8日以内にオランダ入国管理局(IND)のオフィスのいずれかで「滞在許可」申請を行います。(中略)3ヶ月間以上のオランダ滞在を希望する日本国籍の方の場合、オランダ入国に先立つ「MVV(仮滞在許可)」申請は不要ですので、入国後に現地で直接、長期滞在許可申請をします。労働・研修については労働許可が必要かどうか現地の雇用主又は受け入れ先に確認し、必要であれば現地にて事前に申請、取得する必要があります。”
(引用元:https://www.orandatowatashi.nl/ryokou-kyojuu/sumu/taizaikyoka)
3.ビザ免除渡航
日本国籍でオランダに渡航する場合は、条件を満たせばビザなしで最長90日間滞在可能となります。
{条件}
・発行より10年未満のパスポートまたはその他の旅券であること。
・パスポートまたは旅券の有効期限がシェンゲン領域出国日から3カ月間有効であること。
・滞在中の資金が十分にあると証明できること(必要金額は1日あたり34EUR)。必要に応じて保証人を立てることも可能。
・入国審査の際に滞在目的を証明できること。
・海外旅行保険に加入していること。
・往復航空券または第三国への航空券を所持していること。
・公安、公衆衛生、国家安全保障または国際関係上の脅威ではないこと。
(引用元:https://www.orandatowatashi.nl/ryokou-kyojuu/visa/visa-nashi)
※2021年からビザ無し渡航条件の変更があり、ビザとは異なる入国許可が渡航前に必要になりました。
4.おわりに
今回はオランダ進出を考えている日系企業の社員が短期・長期派遣される場合に必要なものをまとめてみました。日本の会社に所属し、勤務地が外国になるという場合の申請は企業側が行うので、個人で行う準備は今回とは異なります。
次回以降、日本に近い中国とシンガポール編をご紹介しますのでお楽しみに!!
参考文献
・オランダとわたしHP{https://www.orandatowatashi.nl/}