訪日外国人消費動向調査からみる日本への関心

ここ数年間で、国内で見かける外国人観光客が増えていると感じませんか?
2004年と2019年の訪日外国人数を比較すると約5倍にまで増加しています。

観光庁『訪日外国人消費動向調査』から外国人の消費動向や訪日目的を見てみましょう。

【旅行消費額の多い国・地域 ベスト3】

1位 中国 1兆7,704億円(36.8%)
2位 台湾 5,517億円(11.5%)
3位 韓国 4,247億円(8.8%)

合計 4兆8,135億円
(引用:https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001345781.pdf

やはり、中国から来た方の消費が1番多いです。上位3か国・地域で旅行消費額合計の6割弱を占めています。日本に近い国への輸出は距離・時間・コストを抑えられるので、輸出の第1歩としても良いかもしれませんね。

【買い物代の品目別購入率さベスト5】(観光・レジャー目的)

1位 菓子類 73.4%(8,067円)
2位 化粧品・香水 47.0%(33,052円)
3位 衣類 39.7%(19,097円)
4位 医薬品 39.5%(14,499円)
5位 靴・かばん・革製品 22.7%(28,783円)

※()内の金額は購入者単価、購入率…その費目を購入した人の割合

(引用:https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001345781.pdf

 

菓子類はお土産品としてよく購入されるので1位は納得です。私的には化粧品・香水が2位で、半数近くの人が購入しているというのが意外でした。アンケートによると「化粧品・香水」の満足した理由は、品質が良い、日本製、価格が手頃・自国より安いという順で多いです。

【来訪目的】

観光・レジャー 76.8%
業務(展示会/国際会議等) 13.9%

(引用:https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001345781.pdf

国籍・地域別では「観光・レジャー」は香港で9割超、台湾や中国で8割超。「業務」はインドで6割超という結果になっています。香港は来訪回数も高く、「10回目以上」の割合が29.7%と他の国籍・地域に比べて高くなっています。

以上3つの調査結果をご紹介しました。

中国・台湾からの来訪が多く、香港の方は頻繁に来るということがわかりました。また、来日の際にどのカテゴリーの商品が購入されているかも大枠は知ることができました。

外国人観光客は今後も増加すると考えられます。
よく売れるなと感じたら、海外進出も視野に入れてはいかがですか?

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

参考文献

・JNTO『月別・年別統計データ(訪日外国人・出国日本人)』、訪日外客数(年表)、国籍/国別訪日外客数(2003年~2021年){https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/since2003_visitor_arrivals.pdf

・観光庁『訪日外国人消費動向調査』{https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/syouhityousa.html}、「2019年年間値の推計」報告書{https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001345781.pdf

2020年4~6月期、7~9月期、10~12月期は新型コロナウイルス感染症の影響により実施されておらず、2020年1~3月期にも影響があったと考えられるので2019年を参照しました。

2021年1月10日
友人にシェアする